今の中学英語が難しい

公開日 2023/06/28

今までボールペンはずっとZEBRAのSARASAを使っていたのですが、ちょっと別のを使ってみようと思い三菱のジェットストリームを買ったんですが、

すごくサラサラ、軽く書けます。書き心地良いです。
考えたり問題解いたり、たくさん書くときに負担が少ないので重宝します。
逆に書く量が少ないとか、しっかりとした文字を書きたいならばSARASAのほうが良いかもしれません。
同じ0.5mmの芯でもジェットストリームは細めの字になります。

さて今日は英語の話です。
少し前から学習指導要領が変わり、小学校から英語学習がはじまり、それに伴い中学・高校の方も変更が行われました。
今回は特に中学英語についてです。

中学英語が難しくなったと聞いてピンとくる方はいらっしゃるでしょうか。
小学校からになったからなんとなくそうかもしれないとか、使う単語数が増えたとかは目にしたこともあるかもしれません。
実際、中学生にとっては難しくなっていると思います。
その理由は、

小学校英語と中学校英語のギャップ

にあります。

単語を覚えなくてよい?

どういうことかと言いますと、
小学校の英語の授業では、例えばあいさつの仕方だったり自分が体験したことを伝えたりなど、コミュニケーション主体で英語を学習します。
文法を体系的に習うわけではなく、単語も覚える必要はありません。

それが中学ではガラリと変化します。
ご存じの通り、英単語は覚える必要がありますが、
なんと中学教科書では
小学校で使ったことのある単語は覚えているものとして扱われます

教科書には新出の単語は「New Words」として端の方に載っていますが、小学校で触れる単語は載っていないのです。
以前習ったものは他教科でも覚えているものとして扱うのは普通のことですが、小学校の英語の授業で特に単語を覚えましょう、ということはありません。(先生によってはするかもしれません)
がっつり単語テストなどはしないでしょう。

そんな授業を受けた小学生が中学校へ入学すると・・・
いきなり覚えるべき単語がずらずら現れるわけです。
おかしいですよね。不意打ちをくらうわけです。

もし小学生のお子さんがいる保護者の方がこれを読んでいただいているのならば、それを理解していただきたいのと、小学生のうちにある程度単語を覚えるよう工夫されることをおすすめします。
英検は目標にするのは良いですが、特に必要はないと思います。無理のない範囲で。
もちろん、早熟で日本語も同級生より扱え言語習得が得意ならばどんどん進んでよいでしょう。

目的が異なる

文科省は義務教育では英語でのコミュニケーションレベルを上げようとしているようですが、
これが大学受験となると話は別です。
一部変化の動きも見られますが、基本的には大学というのは研究機関なので、しっかり大学として機能している大学(≒偏差値の高い大学)ほど、「論文を読めるようになるか」どうかの試験が行われます。
つまり、日常会話などではなく専門的な文章を読解できるか、入学後できるようになるかということが問われます。だから入試問題ではリーディング重視です。
必然的に高校ではリーディング主体で学習する必要があるのですが、これは小学校での方針と真逆ですね。
差は広まるばかり。

(新課程)高校数学の航路図

公開日 2023/06/21

2020年に書いた旧記事「高校数学への航路図」がなぜか常に一定のアクセスを得ているので、新課程版を追加したいと思います。
2023年6月時点での高校2年生以下が対象です。

数学という科目は小学校の算数からの積み重ねで成り立っています。
中学の数学だからと言って、小学校で習う分数の計算ができないのならば理解不能なものができてしまいますし、高校数学も中学校の数学の内容が理解不十分だとなかなか定着しません。

そんな数学の全体像を把握するためのものです。

まずは科目ごとの単元です。

文系選択者は、Ⅰ、Ⅱ、A、B、Cを学習します。
Cの(2)は履修しない学校もあると思います。
理系選択者は、全ての科目を学習します。
現時点で確定とは言えませんが、Bの統計的な推測は扱わないところもあるかもしれません。
共通テストの選択問題になる予定で、選ぶ必要がないためです。

次に下図は私の独断によって各単元の関係を示したものです。
赤い枠は計算など最も初歩的な内容を学習する単元です。
青い線は関係の深い単元同士をつないでいます。
緑の枠は比較的独立した単元です。
厳密に分けたものではありませんので、例えば「図形の性質」と「微分法」が全く関係ないということはないのでご理解ください。

本当は全ての単元を青い線でつなぎたいくらいですが、この図ではわかりやすいものだけをつなげています。
あとで習う単元の理解度が低い時は、前に習った青い線でつながれた単元の理解度が低いことによる可能性が高いです。
高校の成績下位者に多いのは、例えば「数と式」(1年生の一番初めに学習する単元)で出てくる因数分解などの計算ができない、または遅いことです。
また、中学で習う公式を忘れている人も多いです。

数学Ⅲは、ⅠAⅡBすべての科目を集約してさらに深掘りしていく、と考えておいた方が良いと思います。
不必要な単元は一つとしてありません。
あらゆる単元を習得していくと、一つの問題を様々な角度から見ることができるようになります。

長期戦を制す

公開日 2023/06/14

高総体、中総体お疲れ様でした。
次の大会へ勝ち進んだ人は練習に励んでください。
部活が終わった3年生は、受験への準備を進めましょう。
これから頑張ろう!と気合が入っている受験生が多いと思います。
今回はそんな受験生向けに、準備すべきことを紹介します。

頑張るのをやめる

ここで「頑張る」とは、多少の無理をしてでも勉強する、ことを指すものとします。
受験勉強は、頑張ってはいけません。
公立高校前期試験まであと33週間、
共通テストまであと30週間です。
この期間中、常に全力で勉強し続けるのは不可能です。
2週間後の期末テストまでならギリギリやれるかもしれませんが、30週間なんて気力と体力が保ちません。
学習習慣のない人はなおさらです。
受験勉強は、「継続すること」が最も重要ですから、ペース配分をしながら勉強しましょう。

だからと言って楽をするというわけではありません。
それでは勝負には勝てませんからね。

環境を整える

普段、勉強しないといけないとわかっていても勉強をしない人には理由があります。
一番は、勉強しにくい環境にいるからです。

・部屋や机が勉強道具以外のもので散らかっている
・リビングでは常にテレビが点いている
・部屋が快適な温度・湿度を保てない
・クラスメイトや家族が勉強していない

等々、いろいろあります。
人の行動はほとんど外的要因で決まります。
今まで学習習慣がないのならば、このような環境を変える必要があります。

✅机には勉強道具のみ置く、漫画などは押し入れにしまう
✅エアコンや送風機を使う
✅勉強しやすい環境を家族が作る
✅継続して勉強する人と友達になる

このように周囲を整えることによって必然に勉強するようになります。
環境が作れないのなら、勉強に良い環境のある場所へ移動しましょう。

体力をつける

勉強には体力が要ります。
部活動のない受験生は運動不足になりがちです。
毎年秋ごろになると体力が落ちたと言う生徒が多いです。
運動不足は勉強不足です。
体力があるほど長時間の勉強ができます。
また、運動をすれば精神的にも安定します。
特に通学が車やバス、電車の生徒は要注意。
手前の駅で降りてあとは歩くなど、運動も習慣化しましょう。

あと、どこへ行くにも車で送り迎えしてもらう生徒が多い気がします。
それでは体力も行動力もつかないですね。
〇〇は危ないという情報が手に入りやすくなったのが原因だと思いますが、そんなに外は危なくないですよ。


雨の日は勉強しよう

公開日 2023/06/07

梅雨に入りました。
雨の日は外出すると傘をささないといけなかったり濡れたりするので嫌です。
同じような方が多いと思います。
だったら、外に出なかったらいいのでは?
どこどこに行かねばならないとかいう下らない反論はなしです。
今日しなければならないような緊急性の高いことなど生きている上でほとんどないはずだからです。
もし一国の王だったならば、
数年間、雨の日は外に出なくて良い、仕事しなくて良い、といったルールで実験してみたいです。

集中力アップ

では雨の日は何しましょうか。
そうです、勉強しましょう!
ゴロゴロしながらスマホで動画やゲーム?
ぶくぶく太って海に行けない体型になりたければそれでも良いです。
脳汁ドバドバの人間ハッキングゲームで頭悪くなりたいのならばそれでも良いです。
おそらく、多くの人はそうはなりたくないでしょうから、勉強しましょう。

雨の日は、実は集中力が増します。
人類の歴史はほとんどが狩猟採集です。
大昔の人々もやはり、活動するのは主に晴れの日です。
晴れていたら効率よく狩猟採集するチャンスなので、外に出たくなります。
現代の我々にもその遺伝子は残っているのでしょう、晴れの日は外に出たくなるものです。
しかし、雨が降っていれば諦めなければなりません。
外に出たい、という気持ちはありません。
これです。
晴れの日はなんとなくどこかで外に出たいとそわそわしています。
それが雨の日にはない、ということです。
つまり、雨の日は晴れの日よりも室内での作業に集中できるというわけです。

これは主観ですが、
私は作業や勉強をするときにイヤホンで雨の音を流すことがあります。
なんとなく落ち着いて集中できる気がしますね。

もちろん、勉強する目的で使うことを除き、
スマホやタブレット、パソコンを近くに置いてはいけません。
それだけで集中力は落ちますからね。
そこら辺のことは別の日にまとめて記事にしたいと思います。

「無料」の奴隷

公開日 2023/05/31

現代は素晴らしい時代です。
スマホなどの携帯端末とネット回線があれば、さまざまな娯楽がいつでも楽しめます。
一昔前はゲームといえば専用ハードを買った後、1本5,000円は下らないソフトを買って楽しんでいました。
今はダウンロード無料、多くのゲームは課金をしなくても満足に遊べます。
YouTubeなどでは0円でほとんど無限に出てくる動画を見続けることができます。
SNSを使えば0円でメッセージのやり取りや電話ができます。
どれだけ貧乏だったとしても、暇つぶしには困りませんね。

もし働かなくても生きていけるならば?

生徒にこんな質問をしたことがあります。

働かなくても良いならば、働きますか?働きませんか?

先に言いますが、良い悪いという話はしません。
その生徒は、働かないと答えました。
理由はおそらく、自分がやりたいことをやるから、だと思います。
学校に通っていると、ある程度行動が制限されるのでそのような考えになるのは不自然ではありません。好きなことをやりたいと思うのも自然です。
皆さんはどうでしょうか?

科学がもっと発達していけば、それこそ人工知能が進化していけば、そう遠くない将来、
人類は働かなくとも生きていける時が来るかもしれません。
では仮に働いても働かなくても良くなったとして、
皆さんどのように過ごすでしょうか。
働かなくても良い、というのはつまり、
無料で住むところ、食べるところが提供される(0円でなくとも格安で)ような状況です。
お腹が空いたら食べたいものを誰かが(もしくは機械が)作ってくれ、
一日中家でゴロゴロして動画を観ていても誰も文句は言いません。
もちろん、死ぬ時が来るまで。

こういうことを言うと、
中学生たちはそれでいい!と喜ぶかもしれません。
動画をずっと観てたら家族に怒られるでしょうが、お腹が空いたらお父さんお母さんが料理を作ってくれますし、いつでもどこでもスマホで遊べるし友達と話せますからね。本当は誰かがお金を払っているんですが、ネットはタダで使えるようなもので天国かもしれません。

しかし、それは想像力が足りませんね。
一日中好き勝手できるとして、それで何日持つでしょうか。
1ヶ月くらいならば、悠々自適に暮らせて幸せだと思います。
ただ、そんな生活が1年、2年、10年と続けることができるでしょうか?

なぜ自由を求めるのか考えましょう。
それは一定の束縛があるからです。
都合がいいもので、束縛があれば自由を求めるし、自由すぎるならば束縛を求めるんです。
そういうものです。
動物の絵を描いて、と言われるより
何でもいいから絵を描いて、と言われる方が困りますよね。
ある程度束縛が必要です。

「無料」のものばかり消費していると

タダで手に入る、というのは言い換えると束縛がない、ということです。
これから先、人類を束縛するものはますます減っていきます。
すると、今度はその手放そうと必死になった束縛を求めようとします。
具体的には、例えば勉強する場や働く場を求めるということです。
しかし、束縛されるものがあまりなくなった、つまり働く必要があまりないので、働きたいと思っても働けません。
皆同じことを考えるので、少数の働き口に大多数の人々が押し寄せます。すなわち、競争が生まれます。
ではその競争に誰が勝利するかと言うと、束縛されていた、もしくは自らを束縛していた人々です。
「無料」を消費し続けた人々には、競争に勝てる力などないからです。
「有料」を消費する人々は競争に勝ち、さらに能力を高めていきます。
「無料」ばかり消費する人々は、そのまま「無料」のものを消費し続けることになるでしょう。
競争しなければ良いという意見もあるかもしれませんが、比較するのが性の人間にそのようなことができるでしょうか。
対価を得ようとする労力と何もしないことを天秤にかけて、何もしないことを選び続けることほどつまらないことはないと思いますね。

私の想像の世界にお付き合いいただきありがとうございます。
将来のことのように書きましたが、現在すでに起こっていることでもあります。

知る人ぞ知る「大学への数学」

公開日 2023/05/24

今日は数学が好きな人向けの記事です。
得意かどうかなんてどうでも良い。
好きであればいつか必ず得意になります。
好きな数学をもっと好きになるものを紹介します。

月刊誌「大学への数学」

60年以上前から出版されている雑誌ですが、あまり知られていない方だと思います。
最近はYouTube他SNSで知った人もちらほらいるのではないでしょうか。
主に大学受験を目指す高校生のための雑誌です。
ちなみに「高校への数学」、「中学への算数」もあります。

毎月のテーマが決まっており(6月号はベクトル)、
教科書レベルから大学入試レベル、入試でも解ける人はごく少数の難問など、さまざまな問題とその解説が掲載されています。

また、毎月「学力コンテスト」という添削問題があります。
問題は東大等を除いては入試の合否には影響しないレベルで、超難問というわけではありませんがかなり考えごたえのある良問です。
指導力向上のため私も4月号から参加しています。

↑ある1問を解いた時に使ったメモです。
ああでもないこうでもない、と格闘していたらこうなることもあります。
この1問に4〜5時間は使ったと思います。
答案を郵送して3週間くらいで丁寧に添削されたものが返ってきます。
また、ある程度の点数を取れば雑誌に名前が掲載されます。(6月号に私がいるので探してみてください)

使用上の注意

基本的な問題からあると書きましたが、
大学への数学シリーズは解説が独特です。
論理が多少飛んでいてもそれを補えるほどの基礎知識、数学的読解力がないとほとんどの人は解説が理解できないでしょう。
したがって以下のような参考書をこなした生徒におすすめです。

黄(青)チャート、LEGEND

このような網羅系の参考書の例題が一通り解けるようになった人ならば取り組めるかもしれません。

1対1対応の演習
これは同じ出版社から出ている演習書です。
解説の仕方などが月刊大学への数学と同じなので、これで演習ができる人は月刊誌も読めます。

ある程度力がついていないと使っても効果があまりないどころか、ただただ時間を使ってしまうだけになる可能性があります。教科書レベルが身についていない人には全くおすすめできません
(結構できる人でも合わないこともあります。)

逆に、教科書に載っていないこともどんどん身につけたい、入試は数学でアドバンテージをとりたい、という意欲的な生徒には是非一度は手に取って読んでもらいたい雑誌です。
昨今の、思考力を試すと言いながらただのタイムトライアルでしかない入試問題に呆れている方。
特別な知識はいらない、真の思考力を試す問題に挑戦してみてはいかがでしょうか。

勉強以外のことやってませんか

公開日 2023/05/17

日曜日に日本マスターズ水泳短水路大会に出場してきました。
本命の世界マスターズ水泳のために目標としていた大会でしたが、
50m自由形29.16、50mバタフライ31.98で無事どちらも参加標準記録を上回ることができました。
半年前35秒とか言ってたのが信じられないですね。
大会を通じてまた課題が見つかったので、8月へ向けて練習していきます。
マスターズ水泳というのは25歳以上なら誰でも参加できるものですが
驚いたのは日曜日の大会に、90歳の方が出場されていたことです。
その方は100mを完泳しました。
素晴らしいですよね。頭が上がりません。
私もまだまだ頑張らねばならないと勇気づけられました。
次は28秒!

テストお疲れ様でした

中間試験のあった生徒はお疲れ様でした。
試験後は必ず反省の機会を設けましょう。
反省すべき点として最も多いのはおそらく、準備不足だと思います。
試験範囲を勉強しきれていないということです。

①「できること」と「できないこと」を区別する

②「できないこと」を「できること」に変える

これはやりましたか?
①をやって終わる人が多いです。
具体的にいうと、例えば教科書の問題やワークを一回やって終わるということです。
②をやらねば進歩はありませんね。

「できること」になったかどうかは、
何も見ずに自力で問題が解けたか、で判断してください。
「わかる」と「できる」は全く違います。

勉強の密度

集中して勉強しているでしょうか。
机に向かっている時間は長いが成果が少ない人がいます。
自分を振り返ってください。

✅ぼーっとしている時間が長くないですか
✅考えているふりをして実際はペンで遊んでいるだけではないですか
✅スマホや漫画に気が散っていませんか

このように、結局勉強以外のことをしている時間の方が長くないですか。
そうしてしまうならば、
自分の部屋で勉強しないでください
誰かの監視があった方が集中できますよ。
(塾でも私が振り向いた瞬間ペンを持ちますよね笑)

また、時間を区切るのも有効です。
中学生のワークは、1ページ15分以内を目安にしてください。
15分以上は時間をかけすぎです。
知らないものはいくら時間をかけても無駄なので、すぐに答えを見て覚えましょう。

テスト勉強も上手になろう

毎回同じ失敗を繰り返していませんか。
毎回、必ず学べること、学ぶべきことが出てきます。
2度と同じ間違いをしない、というのは簡単だとは言えませんが、
少しでも改善しようとするかどうかで、将来得られる成果には格段の差がついていきます。


まだ「chatGPT」知らないの?

公開日 2023/05/10

みなさん、こんにちは。

タナカ塾のブログにお越しくださり、ありがとうございます。このブログでは、私たちが日々の授業やイベントで経験したことや、教育に関する情報などを共有していきます。学習においてお困りのことがあれば、ぜひ参考にしていただければと思います。

今日は「chatGPT」について書いていきます。

ChatGPTとは、OpenAIが開発した自然言語処理技術を利用した人工知能のモデルです。このモデルは、大量のテキストデータを学習しており、その学習に基づいて文章を生成したり、文章に関する質問に答えたりすることができます。

ChatGPTを利用することで、例えば以下のようなことができます:

  1. チャットボットを作成する:ChatGPTを用いることで、チャットボットを作成することができます。ユーザーが質問やメッセージを送ると、ChatGPTがその内容を解析して適切な返答を生成し、ユーザーに返します。
  2. テキスト生成:ChatGPTを用いることで、特定のトピックやテーマに関する文章を自動生成することができます。例えば、ある企業の商品に関する説明文や、ニュース記事などを自動生成することができます。
  3. 質問応答システム:ChatGPTは、大量のテキストデータを学習しているため、様々なトピックについての質問に答えることができます。例えば、ある商品に関する質問や、歴史的な出来事に関する質問などに対して、適切な回答を生成することができます。
  4. テキスト解析:ChatGPTは、テキストデータを解析することができます。例えば、ある文書に含まれる特定のキーワードや、文書のトーン(ポジティブ、ネガティブ、中立など)を分析することができます。

以上のように、ChatGPTは自然言語処理技術を利用することで、様々なタスクを自動化することができます。また、ChatGPTは、他のAIモデルと比べて高い精度を持つことが知られています。


タナカです。
上の文章は98%、chatGPTに書かせたものです。

「ブログ冒頭の挨拶をして」とか、「chatGPTを説明して」という指示でAIに書いてもらったものです。
全く知らない人向けに簡単にいうと、
AI(コンピュータ)と会話できるものです。
大量のデータを持っている(検索してくる)ので質問に対して瞬時に答えてくれます。

ただし、返ってくる答えが全て正しいものとは限りません。
存在しないものを平気で説明してくる時もあります。
例えば、「諫早市にあるプールを教えて」と質問した場合。

諫早市水泳場ってどこなんですかね・・・
普通にGoogle検索などを使った方が正確で早いです。

このようにまだまだ弱点があるので使い方には注意してください。

学習での使い方の例

例えば、コンピュータなのでルールが整っているもの、数学は得意です。
2次方程式の解の公式を教えてもらいましょう。

Q,2次方程式の解の公式を教えて
A,

2次方程式ax^2 + bx + c = 0 (a≠0) の解の公式は以下の通りです。

x = (-b ± √(b^2 – 4ac)) / 2a

この公式にa,b,cの値を代入することで、2次方程式の解を求めることができます。ただし、判別式D = b^2 – 4acが0以上のとき2つの実数解を持ち、0未満のとき2つの虚数解を持ちます。また、Dが0のときは重解を持ちます。

問題を作ってもらうこともできます。

また、言語能力が優れているので英語の勉強にも役立ちます。

このように文法が間違っていると添削してくれます。
高校生の自由英作文の添削に力を発揮しそうです。
まだまだ使い方がありそうですね。

仕事でも使える

もちろん勉強だけでなく仕事でも使えます。
私はエクセルのマクロなんかを作らせています。
マクロというのは、いろいろなコンピュータへの命令を一つにまとめたものです。
私はVBA (プログラミング言語)の知識は薄っぺらいものしかありませんが、その最低限の知識があれば面倒な作業を一瞬でこなしてくれる命令を作れます。

例えば、
「あるブックにある全シートのマクロボタンを消去したい」場合。
chatGPTにそれを伝えると、

このようにコードを書いてくれます。
VBAがある程度わかっている方ならすぐに作れるでしょうが、
私のような動かし方くらいしか知らない人間はこれを作ってもらえるだけで相当の時短になります。

いかがでしょうか。
塾生に尋ねてみると意外と知らない人が多かったので紹介してみました。
chatGPTの使い方は無限大です。
これらの真面目な(?)使い方でなくとも、遊びにも使えます。
AIを一般人にも手軽に扱えるようになったのは革命だと思います。
まだ一度も触ったことのない方はぜひ試してみてください。
スマホからでもできます。

説明力をつけよ

公開日 2023/05/03

なぜ数学を勉強しなければならないのか。
なぜ国語を勉強しなければならないのか。

皆そんな疑問を抱くことがあると思います。
たしかに、将来高校数学の三角関数を使って仕事をする人は少ないかもしれません。
英語を習ったところで一生日本語しか使わない人もいるかもしれません。

今回は、学校で習うことが将来どのように役立つのか、
一つの大事な例を挙げます。

富士山は本当に高い山なのか?

99%の人は知っているでしょうが、富士山は日本で最も高い山です。
標高3776m。
島原半島の平成新山でも1483mですし、近所の山ならせいぜい数百mですから、見たことがなくても相当高い山であることはわかります。
ちなみに私は10年ほど前の9月に登りましたが、8合目付近で暴風が吹き荒れていたのでやむなく引き返しました。

さて、この富士山ですが、
本当に「高い」山なんでしょうか。
事実、日本国内では最も高い山です。
しかし、世界へ目を向けると富士山より高い山はいくらでもあります。
エベレスト(8848m)をはじめとしたヒマラヤ山脈には8000m超えの山がいくつも存在します。
この山々と比べると、富士山は「高い」というよりむしろ「低い」山ですね。

なぜこうなるかというと、
高さの基準が異なるからです。
我々は身の回りの数百mの山を基準に、富士山を「高い山」と表現します。
しかしこれがネパール人だと、ヒマラヤを基準にして考えるので、富士山は「低い山」となります。

ひとりひとり基準が違う

Aさんが高いと思っているものでも、Bさんにとっては低いことがあります。
このように、高い低いとか、大きい小さいといった(形容詞ですね)表現は、使う人によって変わってしまいます。
これが、話が通じない原因の一つになります。

先日塾の中学生が、学校の宿題がめっちゃ出た(から塾の宿題はしたくない)と言う話をしていたのですが、「めっちゃ」ってどれくらいなん、と詳しく聞いてみると私の感想としては大した量ではありませんでした。
(だからがんばってね)

もし疑問を抱かずにこんな会話を将来してしまうとどうなるか。

あなた「この掃除機すごいんですよ!めっちゃゴミ吸います!!めっちゃ汚れているカーペットでもめっちゃ早くきれいになるんですよ!!!」
お客さん「ダ○ソンで十分です。」
あなた「!?!?」

「めっちゃゴミ吸う」というのはあなたの感覚でしかないので、お客さんには1ミリも伝わりません。

あなた「今お客様が使われているダ○ソンの掃除機ありますよね。それ以前僕も使っていたんですよ。すごく良い製品ですよね〜。でもですよ、ここだけの話なんですけど、もっとすごいのあるんですよ。これ。うちの新製品です。いや、自分の会社のものだからってわけじゃないんです。これ、その掃除機の2倍の早さで掃除終わるんですよ!ほんとに。まだ小さいお子さんいらっしゃいますよね?カーペットにスナック菓子こぼしちゃった、なんてことあると思うんですよ。この掃除機どれくらいで全部吸っちゃうと思います?10秒ですよ10秒!ダ○ソンのだと20秒、いや30秒はかかっちゃうじゃないですか!すごくないですか?」

って長々書いてしまいましたが、この方が掃除機の良さは伝わると思います。
(ダ○ソンの掃除機が悪いわけではありません。申し訳ございません。)
「めっちゃ」というのはその人の感覚ですが、「2倍」とか「10秒」などは人によって変わるものではありません。だから通じやすいということです。

このような、他者へ伝えるという点は学校での学習で十分習得することができます。
特に高校数学は、解答を得るまでの過程をひとつひとつ説明をしていきますよね。
なぜこうなるか、を相手に伝えるつもりで解答は書かねばなりません。
数学だけでなく、国語や英語は自分の考えを正確に伝える語彙力を養います。
説明する力があるだけで、社会では重宝されます。